このため、豪州では日焼けマシンを使う人が徐々に減少。成人を対象にした調査では、使用率が10年前の2.2%から最近は1.2%まで低下。さらに昨年11月に発表された別の調査でも、過去1年間に使用した人は1%未満となり、76%の人が使用禁止を支持した。
日焼けしたように見える化粧スプレーも普及しており、豪州がん評議会では、その使用を勧めている。
「この恐ろしいマシンが多くの友人の命を奪った」。豪州メラノーマ(皮膚がん)研究所の専門家、ジェイ・アレン氏はSMHに、日焼けマシンの危険性を訴えた。
ブラジル、米・欧でも
それでも、使いたい人はいるようで、シドニー近郊のボンダイビーチで日焼けスプレーを販売しているマギー・ベドロシアンさんはSMHに「この2週間で日焼けマシンを探しているという電話を20回も受けた」と明かした。
日焼けマシンの商用禁止は、ブラジルが03年に世界で初めて未成年を対象に実施し、09年には全国民に拡大。米国や欧州でも未成年者の使用禁止が一般的となりつつあり、日本でも議論を呼びそうだ。(SANKEI EXPRESS)