文学とバンド・デシネ(フランスのコミック)のフェスティバル『読書の秋2014』(在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本主催)のため来日したペネロープ・バジューさん。「原宿にも行きたい。スーツケースが一つ増えちゃうかも」と笑う=2014年11月21日(塩塚夢撮影)【拡大】
【本の話をしよう】
胸なし、金なし、男なし。あるのは大きなお尻だけ-。パリの独身OL、ジョゼフィーヌの日常を描き、フランスで30万部のベストセラーになったペネロープ・バジューさんによる人気コミック『ジョゼフィーヌ!』(関澄かおる訳)が、日本に上陸した。英語やイタリア語、スペイン語などさまざまな言語に翻訳されてきたが、今度は日本の女子の共感を集めそうだ。
ジョゼフィーヌは広告会社に勤める独身OL。親からは結婚をせっつかれるが、ろくな男が見当たらない。友人と繰り出したパーティーでハンサムな男性と知り合うが-。
「最初に考えたのは『たくさん問題を抱えている人の方が面白い』ということ。ジョゼフィーヌは家族との仲も、恋愛もうまくいっていない。おまけに不器用でドジな性格。でも、『どうにかなるさ!』と明るく前に進んでいく女の子です」
失恋しても、彼氏との思い出の曲に涙を流し、ワインをたんまり飲んで、次の恋を見つけんと猛進する。そんなジョゼフィーヌの姿は元気をくれる。