汚職や職権乱用などで摘発された閣僚・省長級以上の高級官僚も昨年1年で40人となり、13年の22人から倍増。中国誌は「あぶり出せたのは、ほんの少数にすぎない」とする当局者の分析を紹介、習指導部が今年も大々的に反腐敗運動を展開するとの見通しを示した。
規律検査委員会によると、昨年1年間の8項目に関する違反は約5万3000件で、約7万1000人が摘発され、うち2万3646人が党の処分を受けた。
規律検査委員会は公費での接待、高級な酒やたばこ、食品などの贈答、規定違反の出張を禁じたほか、公用車と公的住宅の利用を制限してきた。また党幹部の違反について電話やインターネットを通じた告発を奨励して監視態勢を強化してきた。
一方、官僚の間では特権が削られたことによる“収入減”に対する不満が深まっており、仕事をできるだけ避けるなどの怠慢が拡大しているとされる。(共同/SANKEI EXPRESS)