バンド終了、制作に没頭
志磨は昨年7月にバンド体制での活動終了を決めた時点で、後にリリースを予定しているアルバムは「一人で完成させる」とメンバーに伝えていたそうだ。その後、9月にリリースになった「Hippies E.P.」は、今までの作風とがらりと変わったサウンドや共同作業者の名前がクレジットされているところから、この4人でなければいけない理由を失い、志磨の思い描く世界観に寄っていることを感じさせるものであった。
一人で作り、完成させたアルバムは「1(ワン)」という。収録曲のタイトルの中には「もうがまんはやだ」「妄想でバンドをやる」など、志磨の置かれた状況を如実に表しているものもある。一人になって音楽を作っている時の心情は「歌詞になっています。冷静になれなかったので、現実逃避のような感じで制作作業に没頭しました」と志磨は振り返る。そして「最初にレコーディングした『スーパー・スーパーサッド』を聴いたとき、僕はこんな音楽を作るんだ。まともだな!と思いました(笑)。毛皮のマリーズも初期のドレスコーズも決してまともではない音楽だと自分では思っているので。まともじゃなかったのって、メンバーだったんだな。僕は一人だと意外にまともな男でした!」と語った。