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「対露制裁解除を」独仏の合唱 (3/4ページ)

2015.1.13 10:10

首都モスクワ郊外のブヌコボ空港内で首脳会談を行った後、フランソワ・オランド仏大統領(手前右)を見送るウラジーミル・プーチン露大統領(手前左)。ロシアのクリミア半島併合後、G7首脳として初めて訪露したオランド氏は、親密ムードの演出で対露制裁解除に向けた地ならしを図った形だ=2014年12月6日、ロシア(ロイター)

首都モスクワ郊外のブヌコボ空港内で首脳会談を行った後、フランソワ・オランド仏大統領(手前右)を見送るウラジーミル・プーチン露大統領(手前左)。ロシアのクリミア半島併合後、G7首脳として初めて訪露したオランド氏は、親密ムードの演出で対露制裁解除に向けた地ならしを図った形だ=2014年12月6日、ロシア(ロイター)【拡大】

  • ウクライナ・クリミア自治共和国と特別市セバストポリ。※2014年3月18日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は首都モスクワのクレムリン(大統領府)での演説で、ウクライナ南部クリミア自治共和国と特別市セバストポリのロシア連邦への併合を宣言した。

 一方、フランスもロシア要因により、経済成長率を下方修正した。プーチン政権は昨年8月、対露制裁の報復として、欧州の農産物の輸入を禁止に。農業国フランスの農業団体幹部は「ロシアの措置は欧州を危機に陥らせる」との懸念を示した。さらに、製造費12億ユーロ(約1700億円)とされる仏製のミストラル級強襲揚陸艦のロシアへの引き渡しが対露制裁のあおりを受けて宙に浮いたままとなっており、プーチン政権はフランス政府に対して、違約金の支払い請求訴訟を起こすと圧力をかけている。

 仲介役に潜む内向き側面

 欧州諸国への影響は、昨年12月16日の「ブラック・チューズデー」、露通貨ルーブルの暴落を前にした予測であり、今後、人口1億4000万人と欧州最大の市場を持つロシアの状況次第では、さらに落ち込みが深刻化、長期化する恐れが広がっている。

制裁がもたらすロシアの孤立化は、是か非か

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