これほど正装が似合うサッカー選手も珍しい。表情、体格、着こなし、どれをとっても申し分ない。数多くのスーパーゴールを生み出した黄金の右足に抱きつく息子のクリスチアノJr.のはにかむ姿が、完璧男の絵にほほ笑みを加えている。
国際サッカー連盟(FIFA)は12日、スイスのチューリヒで2014年の世界年間最優秀選手など各賞を発表し、男子最優秀選手「FIFAバロンドール」に、ポルトガル代表でレアルマドリードのFWクリスチアノ・ロナルド(29)を選出した。ロナルドは2年連続3度目の受賞。昨季の欧州チャンピオンズリーグで大会新記録の17得点を挙げ、Rマドリードの史上最多10度目の欧州制覇に貢献した。
ロナルドは各国代表チームの監督と主将、記者による投票(1位5点、2位3点、3位1点)で、総点数の37.66%を獲得。最終候補に残っていたアルゼンチン代表でバルセロナのFWリオネル・メッシ(27)の15.76%、ドイツ代表でバイエルン・ミュンヘンGKマヌエル・ノイアー(28)の15.72%を上回った。