代表選は昨年の衆院選で海江田万里(かいえだ・ばんり)代表(65)が落選したため行われた。結果は党員・サポーターや地方議員も参加した1回目が細野氏298ポイント、岡田氏294ポイント、長妻氏168ポイント。国会議員らによる上位2人の決選投票で岡田氏が133ポイントを獲得し、細野氏(120ポイント)に逆転勝利した。
≪リベラル系取り込み バラバラ感払拭なお険し≫
民主党代表選の雌雄を決したのはリベラル系だった。岡田克也、細野豪志(ごうし)両氏の決選投票の国会議員票の差はわずか7票。1回目の投票で3位だった長妻昭氏を支持する旧社会党の赤松広隆前衆院副議長グループの十数人が岡田氏に流れた。赤松氏らは集団的自衛権行使や原発再稼働に反対の姿勢で、岡田氏はリベラル系の意向を尊重せざるを得ない構図になった。保守系とのバラバラ感の払拭の道のりは前途多難だ。
「若いヤツを頼む」
「まず、長妻さんにお礼を申し上げたい。代表選での発言には説得力があり、勉強させてもらった」