この新種生物の名前は化石の発見者である、アマチュア化石収集家のブライアン・ショウクロスさんにちなみ、「ジャクバラ・ショウクロッシ」と名付けられた。属の名前である「ジャクバラ」はスコットランド地方のゲール語で“海のトカゲ”を意味する。
「宝庫」も研究されず
BBCによると、スカイ島はジュラ紀には海の下にあり、ジュラ紀中期の水生爬虫類の化石が発見可能な数少ない場所。このため、スコットランドではこれまでに大量の化石が発見されていると推定されているものの、そのほとんどは発見者の個人コレクションになるか、売り飛ばされるかして研究に活用されてこなかった。
しかし、ショウクロスさんは1959年に発見したこの化石を90年代にグラスゴー大学付属ハンタリアン博物館に寄贈。今回の研究を主導した英エディンバラ大学の古生物学者、スティーブ・ブルサット氏はロイター通信の取材に「発見者が博物館に寄贈するという大きな決断をしてくれたおかげで、多くの科学者が化石を実際に手にとって研究することができた」とショウクロスさんの功績を強調した。