化石が公共物となったことで、今回の研究にはエディンバラ大、グラスゴー大、スコットランド国立博物館など多数の機関の研究者が関わることができ、スコットランドで初となる新種の水生爬虫類の発見につなげることができた。
カメ進化手掛かりも
この地方で発見された化石の分析がもっと進めば、さらに多くのことが分かってくると期待されている。スカイ島南部の海岸では約1億6400万年前の最初期のカメの化石が2008年に発見された。カメはもともと陸上で生活していたと考えられているが、このカメは水中で生存可能で、現在のウミガメにつながる進化の過程を解明できるかもしれない。
何より未確認生物の代表格である「ネッシー」の謎につながる大発見がないとも言い切れない。ロイター通信によると、今回の化石の分析からこの新種生物が「ネッシー」説もある首長竜のプレシオサウルスと一緒に暮らしていた可能性が大きいことも分かった。もちろん、これらの水生爬虫類が現在も生き延びているとする証拠が見つかったわけではないのだが…。(SANKEI EXPRESS)