会見を終え、壇上からおりる岡田克也新代表=2015年1月18日午後、東京都千代田区(宮崎裕士撮影)【拡大】
だが、党幹部によると、「こういう話はみんなが一つにならないといけないから、連絡先は全部オレのところだ」と話すなど、若手や細野氏らの行動を影で指揮していたのが安住氏だというのだ。
その黒幕を選対幹部に迎えた事実を棚上げにして、新党構想を提案した細野氏を批判する“支離滅裂”ぶりは、「ブレ」以前の問題だ。関係者によると、安住氏は当時解党前だったみんなの党代表の浅尾慶一郎衆院議員にも同様の話を持ちかけていたという。
18日の代表選の演説では、細野氏が制定を主張していた安全保障基本法案についても、岡田氏は「現在の案では賛成することできない」と否定。リベラル系議員取り込みのため、極めて断定的な口調だったが、政調会長にはその細野氏を起用した。20日に記者団から起用理由をつかれると、「100パーセント否定していない」と居直った。齟齬はない。が、周囲が受け止めている感覚とは異なる。「ブレない」というよりも、明確な方針を「決められない」だけのようにみえてしようがない。(政治部 楠城泰介/SANKEI EXPRESS)