舞台「PLUTO」(上演台本:谷賢一)。2月1日まで公演(提供写真)【拡大】
手塚作品のヒューマニズム、浦沢版にある東西世界の対立、「人間は憎しみの連鎖を断ち切れるか」といった精神を舞台にのせることに一定の成果はあった。ただ視覚的な工夫と物語が融合できたかどうかには消化不良の部分も残る。パフォーマーは人間との違いを際立たせる役割とみられるが、動きが分かりにくいと見るむきもあるだろう。
アトムの妹ウランと、ゲジヒトの妻ヘレナの二役を演じた永作博美が好演。2月1日まで東京・Bunkamuraシアターコクーン。大阪公演あり。(藤沢志穂子/SANKEI EXPRESS)