歌舞伎俳優、中村隼人さん。[衣裳協力]ジャケット6万8040円、パンツ2万520円、ベスト2万1600円、シャツ1万2960円、ネクタイ9612円、ベルト9612円、チーフスタイリスト私物(価格はすべて税込み)=2014年12月8日(大石一男さん撮影)【拡大】
かつて歌舞伎界から映像のスターになった初代中村錦之助が歌舞伎に戻って芝居をしたとき「俺には歌舞伎のにおいがない」と嘆いたという。「歌舞伎をやっているからこそ、その人にしか出せないにおいがある。それは役者の雰囲気、魅力につながるもので、この若いときの修業が中途半端になることを戒めた言葉を大事にしたい」と締めくくった。(文:水戸貞利/撮影フォトグラファー 大石一男/SANKEI EXPRESS)
スタイリスト:石橋修一
ヘアメーク:佐藤健行(HAPP’S.)
■なかむら・はやと 1993年、歌舞伎俳優・中村信二郎(現二代目中村錦之助)の長男に生まれる。俳優の萬屋錦之介、中村嘉葎雄は大叔父。初舞台は、2002年の歌舞伎座『寺子屋』の松王丸一子・小太郎。07年の国立劇場『堀部彌兵衛』のさち役で国立劇場特別賞。歌舞伎以外では土曜時代劇「陽炎の辻3~居眠り磐音江戸双紙~」(NHK)で徳川家基役、大河ドラマ「龍馬伝」(NHK)で徳川家茂役、同じく「八重の桜」で松平定敬役など。身長175センチ。性格は「大の負けず嫌い」。好きな言葉は「温故知新」、理由は日本伝統文化の歌舞伎を修業する自分にぴったりだから。結婚は「27歳ぐらいで」と考えている。