2014年12月24日、シリア北部ラッカで、イスラム国の兵士らに連行されるヨルダン軍パイロット(中央)。イスラム国系ウェブサイトが公開した。ヨルダンはかねてから、このパイロットとサジダ・リシャウィ死刑囚との交換を模索していたとされる(AP)【拡大】
≪シリアへの「裏口」 外国人売買横行≫
シリア反体制武装組織の支配地域への玄関口、トルコ南部キリス。シリア入りする人々でごった返す検問所付近では、密入国ブローカーらが暗躍する。一方、シリア側では外国人を過激派「イスラム国」に売り飛ばす闇ビジネスが横行。イスラム国を名乗るグループの人質となった後藤健二さんと湯川遥菜さんも通った検問所の向こうには無法地帯が広がっている。
武装勢力へ引き渡し
「100ドル(約1万2000円)でシリアへ連れて行ってやる。他のやつは信用するな」。国境周辺を歩くと、複数の男が不法越境する気はないかとアラビア語で耳打ちしてきた。
検問所を少し離れると、オリーブ畑の中、国境に沿って鉄条網が延びる。鉄条網が破られた場所がシリアへの“裏口”だ。
付近では、外国人記者のシリア入り支援を持ち掛ける「仲介者」の姿があちこちに見られる。だが、キリスを拠点とする地元記者は「『仲介者』を絶対に信用するな。外国人を武装勢力に売るのが目的だ」と警告する。