ジャーナリストとして、後藤さんは中立性を大事にしていたという。それだけに後藤さんの政治的利用を「人の命を弄んでいる。許せない」と語る。
前田さんが講師を務める駒沢大で後藤さんが講演した際、学生たちが後藤さんを囲み、談笑していた光景が強く記憶に残っている。
期限が迫り、知人の誰もが後藤さんの救出を祈る中、前田さんは後藤さんに呼びかけるように話した。「無事に戻ってきてほしい。学生たちにもっともっと話をしてやってほしい」
≪後藤さん母「残された時間わずか」≫
後藤健二さんの母、石堂(いしどう)順子さん(78)は28日、東京都千代田区の参院議員会館で記者会見し、「健二に残された時間はわずかしかない」と悲痛な思いを語った。
石堂さんは「健二はいつも『中東のお子さんたちの命を救いたい』と言っていた。(湯川遥菜(はるな)さんの)救出に行ったことが逆に出てしまった不幸を残念に思う」と話した。また「二度とこういうことが起こらないよう切に願っている」と語り、「健二はイスラム国の敵ではない」と改めて強調した。