石堂さんは会見冒頭、安倍晋三首相にあてた文書を読み上げ、「健二の命を救ってください。残された時間はわずかです」と救出を訴えた。
最初の動画公開から1週間以上が経過し、石堂さんの疲労もピークに達しているといい、会見は20分足らずで終了した。石堂さんは最後に「息子が元気に帰りましたら、日本国にお役に立つような人間に成長するように伝えたい」と話し、後藤さん救出への希望を口にした。
これまでの会見や取材では、後藤さんが幼いころに描いた絵や母の日にもらったメッセージカード、紛争地の子供たちを取材してきた後藤さんの功績などを公開し、真摯(しんし)な人柄を紹介してきた石堂さん。28日未明にはイスラム国に対し「健二は悪意をもっていない。何か悪いことをしたとしたら母親として謝りたい。どうか息子を助けてください」と訴えていた。
石堂さんは会見後も、事態の推移を見守るため、首相官邸に近い社民党の福島瑞穂副党首の事務所で待機した。
焦がれるような思いで吉報を期待したが、外務省の担当者が状況の説明に訪れた以外は動きがなく、午後7時半すぎ、重い足取りで自宅へ。支援者らに「ありがとうございました」とだけ話し、タクシーに乗り込む顔には疲労の色が濃くにじんでいた。(SANKEI EXPRESS)