イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に拘束されているフリージャーナリスト、後藤健二さん(47)とみられる男性の新たな音声付き画像が27日深夜にインターネット上で公開され、男性は「私には24時間しか残されていない」と訴え、ヨルダンで収監中のサジダ・リシャウィ死刑囚の早期釈放を求めた。さらにイスラム国が拘束しているヨルダン軍パイロット、モアズ・カサスベ中尉(26)の殺害も予告。ヨルダン国営テレビは28日、メディア担当相がカサスベ中尉が解放されれば、女死刑囚を釈放する用意があると述べたと報じた。2人を救出できるのか。ヨルダン政府は苦渋の決断を迫られた。
後藤さんと一括探る
27日に公開された新たな画像では英語の音声で「これが私の最後のメッセージになると言われた」と述べたうえで、「ヨルダン政府にあらゆる政治的圧力をかけるよう日本政府に言ってほしい。私とサジダ(死刑囚)の交換、1対1の交換だ。ヨルダン政府がこれ以上引き延ばせば、パイロットが死に、私も後に続くことになる」と訴えた。