演出にあたってはプロフェッショナルとしての意識が感じられるような舞台にしてほしいと注文されたという。新体操の競技者が舞台のプロになるということは競技者から“表現者”へと変わること。フォーメーションにおける自分の立ち位置を的確に把握し、ミスなく高得点につなげる演技から、物語の中に自らを置き観客に対してその思いを伝える演技への転換でもあったという。長谷川さんは「出演者の技術が高いので予想以上のものができているのでは」と満足そうに話した。
公演は、EXILEのUSAとTETSUYAをはじめ、メンバーがバックでパフォーマーを務める歌手の浜崎あゆみ、フィギュアスケート関係者などが鑑賞した。TETSUYAは、「ハイセンスでハイクオリティーな演技にただただ魅了されました」とフェイスブック上でコメントした。
ダンスと新体操のただの融合ではなく、新たな舞台芸術を提示した「BLUE」。たった3回の公演だけで青森の雪に埋もらせてしまうのでなく、再演して多くの人にこの世界観を共有してほしいと切に思う。(田中幸美(さちみ)、写真も/SANKEI EXPRESS)