世界100カ国以上に3万6000超の店舗を展開するマクドナルドは世界最大の外食企業だ。1950年代の創業以来、拡大を続け、年間売上高は270億ドル(約3兆2000億円)を超える。しかし1月23日発表の14年の通期決算は投資家の期待を大きく裏切った。営業利益は前年比9%減、最終利益は15%減で、「この10年で最大のスランプ」(米紙ウォールストリート・ジャーナル)と酷評された。
業績悪化の要因の一つが米国内で進むマック離れだ。米国内の既存店の来客数は前年比4.1%減で、前年の1.6%減から下げ幅を広げた。米国内の営業利益は7%減少している。また第4四半期(9~12月期)だけでみると、米国内の営業利益は前年同期比15%減少しており、業績悪化に拍車がかかっている様子がみてとれる。
背景に消費者の健康志向
マック離れの裏側には消費者の健康志向の高まりがある。マクドナルドもこれまでサラダや味にこだわったコーヒーなどのメニューを展開して一定の成功を収めてきたが、「値段が安くて、すぐに出てくるけど、味が悪くて、カロリーが高い」というイメージは米国民に定着してしまっている。市場関係者からは「マクドナルドが健康志向にイメージチェンジしたいなら、イチから新しい会社を立ち上げた方が簡単だ」との声も出る。