舞台公演「BLUE」は、青森大学新体操部と青森山田高校男子新体操部のメンバーも活躍。通常なら個人競技で使用されるスティックを手にして力強い群舞を披露した=2015年1月24日、青森県青森市堤町の「リンクステーションホール青森」(田中幸美撮影)【拡大】
その大坪さんが生前、スティックを使った個人競技で好んで使っていた楽曲が「BLUE」だ。「D.F.O.」という女性インストルメンタル・ユニットの曲。「あいつの演技といえば『BLUE』だった」と懐かしそうに振り返る。
荒川さんは公演を立ち上げるときに「政幸の夢をかなえよう」と、公演名を決めた。過去2回の公演は、大坪さんの追悼公演のようだった。しかし、「いつまでも政幸を引っ張ってやるものじゃない。舞台が本当に成長するために次のステップに行くべきじゃないか」と考え、かねて交流のあったDAZZLEの主宰者、長谷川達也さんに演出と脚本を依頼したという。
3回目にして進化を遂げたBLUE。しかし、大坪さんの精神は今もそこに受け継がれている。(田中幸美(さちみ)、写真も/SANKEI EXPRESS)