「これからみなさまを工場見学へお連れします。いつもは安全第一ですが、本日はテンション第一」。アナウンスとともにベルトコンベヤーに乗ってステージ上に現れた4人の若者が、いきなり踊り出した。ハンチング帽にサスペンダー付きパンツ姿は、まるで工場労働者のよう。スピード感にあふれキレのあるダンスは、4人が寸分違わずピタッと決まる。観客からは「イェーイ!」という歓声が盛んに沸き起こった。
世界一のダンスグループの異名をとる「s**t kingz(シットキングス)」の公演が11月中旬、東京都世田谷区の世田谷パブリックシアターで行われた。演目の「WEEKDAY PLAYDAY」は、工場労働者の若者の日常をモチーフにした作品で、チャプリンの「モダン・タイムス」に着想を得たという。
まじめに働いているつもりなのに、スプリンクラーが作動して工場内が水浸しになったり、野球のボールが工場の窓を突き破ってボスに当たったりと次々に起きるハプニングでドタバタ騒ぎ。こうしたコミカルなストーリーを、米のポップ音楽やジャズの名曲などにのせてダンスで表現する。