中央教育審議会の答申で「読み物の登場人物の心情理解のみに偏った形式的な指導が行われる例がある」との指摘を受けたことから、授業で児童生徒が課題を自ら見つけ、自力で解決する問題解決型学習の導入など、より実践的な教育を行うよう強調した。
導入される検定教科書についても、特定のイデオロギーによる偏向教育を防ぐため、「特定の見方や考え方に偏った取り扱いがなされていないもの」との留意事項が新たに明記された。
文科省は「“読み物道徳”とも揶揄(やゆ)される現行授業から、考え、議論する道徳への質の転換を進めたい」としている。
改定案は3月5日まで意見公募(パブリックコメント)にかけた上で、3月下旬に新指導要領として告示される。道徳は「特別の教科」として小学校で18年度、中学校で19年度から導入される見通し。