秋葉原駅クリニック院長、大和田潔さん。診療と執筆で多忙な毎日だが、ランニングと水泳を欠かさない。「体が軽くなれば動くのが楽しくなる。運動をすれば気持ちも前向きになる」=2014年9月2日(塩塚夢撮影)【拡大】
お二方ともスマートで美しい体形です。アスリートは常に適切な(一般人では過剰とも思える量の)炭水化物を摂取し、運動を続けることで健康体を維持しています。食事制限だけでは片手落ちで、たくさん動き、それに応じて食事をしていくことが必要です。運動は認知症予防にもなります。また極度の糖質制限は、鬱の原因になり運動を阻害する可能性も指摘されています。「low carbo(低炭水化物)、low mood(気分低下)」とも呼ばれています。
われわれも見習うべきです。極端に炭水化物を制限して体重を落とすことは短期決戦として「目的を設定」。その後は適切な量の炭水化物を摂取しつつ、運動して体調を維持するのが良いでしょう。
通常の健康な人が行う食事療法は、生き生きとした活動性を支えるための方法論であるべきです。日々生きることは動作(体のキレ)が多くを支えています。まずは日常の運動が重要です。そして、動ける体を支えるための糖質摂取が必要です。「運動の重要性」と「目的の設定」を忘れないようにしましょう。(秋葉原駅クリニック院長 大和田潔/SANKEI EXPRESS)