先月末、地方議会の議員を長年務めている友人と会った。
「若手議員が質問しない。議会の委員会での議論がつまらない。何のために議員になったのか」
友人の議員の口からは若手議員らに対する不満がほとばしった。年配者によくありがちな「今の若い者は」的な批判かと思って聞いていたのだが、危機感は相当だった。
「地盤・看板・カネ」はなく、志だけで地方公務員から立候補。2度目の挑戦で当選し現在6期目。発想が豊かで、全国の政治家や企業経営者らとのネットワークを持ち、米国有数の投資会社の顧問なども務めている。そんな行動派の友人にとって、若手には本気度が足りないと感じるのだろう。
友人によれば、若手議員らは「支持者回りだけは熱心」なそうで、住民を行政につなぐ仲介者としての機能は果たしているようだ。