子育てを終えたロンドン在住の一般女性、E・L・ジェームズ(51)がインターネットに官能小説を投稿するや、作品は世界50カ国で次々と書籍化され、ベストセラーとなった。小説はサム・テイラー=ジョンソン監督(47)の手で「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」として実写映画化された。大企業の若きCEOを相手に過激な性的嗜好へとのめり込んでいく恋愛経験のない女子大生の姿が鮮烈に描かれている。
ふさわしくない恋人
初来日したジェームズは「幼い頃から作文が得意で、学校ではよく先生がみんなの前で私の作文を読んでくれました。思春期には友達とファンフィクションも執筆していたんですよ。いずれ小説家になるだろうとは思っていました」と声を弾ませた。
卒業を控えた大学生のアナ・スティール(ダコタ・ジョンソン)は、親友から学生新聞の取材を頼まれ、若くして億万長者となった大企業CEO、クリスチャン・グレイ(ジェイミー・ドーナン)にインタビューを行った。これをきっかけに2人は恋に落ちたのだが、アナはクリスチャンから交際上の守るべきルールが記された契約書を提示され…。