衆院予算委員会で民主党の岡田克也代表の質問に答える安倍晋三(しんぞう)首相。戦後70年談話に関する有識者会議では、さまざまな視点からの議論を尽くすことで、与党内や与論の理解を深めていく構えだ=2015年2月19日午後、国会・衆院第1委員室(酒巻俊介撮影)【拡大】
首相は、民主党政権下の2012年8月の産経新聞単独インタビューで、過去の植民地支配と侵略を謝罪した戦後50年の「村山富市首相談話」に関し「(河野洋平官房長官談話なども含め)全ての談話を見直す必要がある。新たな政府見解を出すべきだ」と明言。12年12月に首相就任後は、歴代内閣の歴史認識を「全体として引き継いでいく」とトーンダウンさせたが、「首相の本音が村山談話の見直しなのは変わっていない」(周辺)という。
首相の強い意志
首相が強い意欲を持つ政策を実現させるため、首相が活用しているのが今回の21世紀構想懇のような有識者会議だ。短兵急に物事を進めた第1次政権の反省を踏まえ、有識者会議でさまざまに議論をさせながら、与党内や世論の理解を深めていく手法だ。昨年7月の集団的自衛権の行使容認の閣議決定前にも「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(安保法制懇)」で前さばきの議論をさせ、とりまとめを実現した。