リタズダイアリー「Muveil」の、いちご柄をあしらったノスタルジックなセットアップ風ワンピース(4万7000円)、いちごモチーフの大ぶりのネックレス(4万6000円)を合わせてキッチュに。スエード素材のハイヒール(3万2000円、EXTRAORDINARY_JANE)でレトロ感をプラス=2015年2月2日、東京都中央区銀座(川口良介撮影)【拡大】
【トレンドを着こなそう!】Vol.18
まだまだ寒さは厳しいものの、梅がほころび始め、春はすぐそこに。今年の春物は1970年代のレトロ調を取り入れた、リラックス感がトレンドだ。定番のスポーツカジュアルにも、エレガントさを加味した、着心地のよいおしゃれな新作が並ぶ。ちょっと懐かしいけれど新しい。そんな着こなしのポイントを、東京・松屋銀座のファッションディレクター、関本美弥子さんに聞いた。
70年代といえば、米国でベトナム戦争への反戦ムードが高まり、サンフランシスコ発のヒッピー文化を中心とする「フラワー・ムーブメント」が盛り上がった時代。「ラブ&ピース」を合言葉にゆったりした着心地のよいファッションが浸透した。なぜいま再び70年代なのか。
手作り、ぬくもり感
「前提として『肩の力を抜いてリラックスする』という意味の『エフォートレス』のトレンドがあります。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及で、ファッションについても大量の情報が入手でき、大量に消費される時期がしばらく続きました。その反動が来ているということでしょう」