そして「テレビドラマでは、いまの日本で視聴率が取れるのは、ドロドロの不倫ものか病院もの。日本人独特の『人の不幸を見て笑う』という文化がある。そういう環境の中で、笑いの番組を作るのは難しい」と冷静に分析する。
その分、舞台では思い切りはじけることを試みる。スパムとは英語で「くず」の意味もある。「そんな他愛のない笑いがたくさん入っているということ。たとえストーリーがねじ曲がっていたとしても、笑えたらそれが正解(笑)。これもモンティ・パイソンの一つの形。うんと笑って、その後はおいしくご飯を食べてほしい」(藤沢志穂子/SANKEI EXPRESS)
■ふくだ・ゆういち 1968年7月12日生まれ、栃木県出身。劇作家、放送作家。「笑っていいとも!」「新堂本兄弟」などテレビの高視聴率番組を手がけたほか、ドラマや映画、舞台の脚本、演出など幅広い分野で活躍している。
【ガイド】
3月1日まで 赤坂ACTシアター。<問い合わせ>サンライズプロモーション東京(電)0570・00・3337。