離陸準備中の全日空機(手前)とスカイマーク機。「第三極」を打ち出し、航空業界の価格破壊を先導してきたスカイマークだが、国内首位の全日空の意向をくんだ再建になれば、国内路線の実質的な寡占化が進み、運賃上昇につながる恐れもある=2015年2月23日、福岡県福岡市博多区・福岡空港(共同)【拡大】
ANAHDは過去にも、経営が悪化した新興航空会社であるエア・ドゥやスカイネットアジア航空(ソラシドエア)の再建に関与。スターフライヤーを加えた新興3社を対象に、出資や共同運航を実施し、人材も派遣して経営への関与を強めてきた。今回も同じ枠組みを想定しているとみられ、共同スポンサーに選定されれば、スカイマークがこだわってきた「空の第三極」としてのカラーが薄まるのは避けられない。
一方、エアアジアは、トニー・フェルナンデス最高経営責任者が日本市場に強い関心を寄せてきた。昨年7月には楽天などと組んで日本市場に再参入すると発表。スカイマーク支援に名乗りを上げたのも羽田発着枠が狙いとの見方が専らだ。
スカイマークとスポンサー契約を結んだ投資ファンドのインテグラル(東京)は、最低限でも過半数は出資したいとの意向。共同スポンサーについては「(再建で)プラスになるところがあればいい」(幹部)としているが、今後、出資比率や経営方針をめぐり主導権争いが起きる恐れもぬぐえない。