過去最大規模の企業買収に合意した日立製作所の中西宏明執行役会長兼CEO(最高経営責任者)=2015年2月24日午後、東京都千代田区(宮崎裕士撮影)【拡大】
今回、買収する伊フィンメカニカ傘下2社のうち、鉄道信号事業で世界2位の「アンサルドSTS」を取り込めることも日立にとっては大きなメリットだ。
鉄道車両だけでなく、ITを活用した鉄道運行システムなどを含めてトータルに対応できる強みを生かした受注の可能性が広がるからだ。
今回の買収で、日立の前に立ちはだかったのが中国企業だ。IT大手が途中から買収に名乗りを上げ、日立との一騎打ちとなった。日本は安倍晋三首相(60)が昨年10月にイタリアを訪問した際、今回の買収に言及するなど、官民一体の交渉で中国勢を下した。
今回は一敗地に塗(まみ)れた中国だが、虎視眈々(こしたんたん)と新興国市場開拓を狙っている。国内では年内をめどに、国有大手の中国北車と中国南車が経営統合して新たな鉄道事業会社を設立し、規模拡大を図ろうとしている。