「ゴー」「ゴー」「手話」「ワールド」を手話で表現。(左から)今井ミカさん、一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづる、モンキー高野さん、らーちゃん=2015年2月11日(小野寺宏友撮影)【拡大】
モンちゃんは、お人形のようにかわいいらーちゃんといつも一緒だ。パートナー歴17年というらーちゃんの手話通訳は、素人でもわかるぐらいうまい。らーちゃんは「生活の中でろう者と会話しながら覚えるのが大切」と教えてくれた。モンちゃんは「手の動きだけでなく、顔の表情、動き、テンポ、すべてがあって日本手話」と言った。確かに彼女たちの手話での会話は相当に愉快だ。モンちゃんがおどける姿にも笑いっぱなしだった。テレビ番組などでみかける、かしこまった手話とは、ずいぶん印象が違う。
『GO!GO!しゅわーるど』の台本、撮影、演出、編集を一人でこなす今井ミカさんも「一般の人がよく見ている対応手話を使った番組には違和感がある」と話す。「障がいを乗り越えて頑張ってるみたいな、ちょっと笑ってしまうような内容も多くて、ろう者が見ると共感できない」。ミカさんは番組を通して「ろう者たちの文化を知ってほしい」と思っている。けんかをするときは相手の手話を無視するためギューッと目をつむるとか、レストランで人を呼びたくてもなかなか気づいてもらえずオーバーアクションになるとか、ろう者ならではの「あるある話」が満載で、「笑いのツボが違う」という。