「ゴー」「ゴー」「手話」「ワールド」を手話で表現。(左から)今井ミカさん、一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづる、モンキー高野さん、らーちゃん=2015年2月11日(小野寺宏友撮影)【拡大】
日本手話がろう者の言語
今回、聞いて驚いたのは、日本のろう学校で手話を使うことが厳しく禁止されていたという話だ。長い間「一般社会で生きていけるように」という考えのもと、相手の唇の動きを見て言葉を読み取り、無理やり声を出して話す「口語教育」が行われていた。現在40~50代以上の人たちは、机の下で隠れて手話を使い、バレるとたたかれたり廊下に立たされたりしていたという。「恐ろしい話だ」と思ったミカさんは、そんなエピソードからヒントを得て、『あだ名ゲーム』というホラー映画を作った。
ろうの文化を無視した押し付けはそれだけではない。ろう者はあまり使わない対応手話や手先だけの手話がはびこっている。「聞こえる人が中心の手話サークルなんかで、ろう者も音楽を楽しんでほしいとか言って歌ってくれることがあるけど、だいたい無表情で、手だけじゃ何やってるかわかんない。頑張ってくれてるから、がまんして見るけど」と笑う。