上村(うえむら)遼太さんの遺体が見つかった多摩川河川敷で、花を供え涙ぐむ女性。上村さんへのメッセージが書かれたバスケットボールなども供えられていた=2015年2月26日午前、神奈川県川崎市川崎区(共同)【拡大】
上村さんは今年に入り友人に、年上のグループから暴力を受けていると打ち明け「殺されるかもしれない」と漏らしていた。グループから抜け出そうとして「暴力が激しくなった」と悩んでおり、捜査本部は交友関係を中心に慎重に捜査を進めていた。
≪見逃されたSOS 教育現場に課題≫
上村(うえむら)遼太さんは冬休み明けから欠席するようになり、担任教諭は電話や家庭訪問などで接触を試みてきたが、本人と連絡が取れたのは事件発生の4日前だった。「なぜ上村さんを守れなかったのか」。川崎市教委は一連の経緯の検証を始めたが、命を救えなかった教育関係者の悔いは募る。
「なぜこのようなことに巻き込まれたのか、どこの時点でこちらが介入できたのかを検証しながら、今後、こうしたことが起こらないようにしたい」
23日に記者会見した川崎市教委の渡辺直美教育長は、こう語った。