モデル・国連WFP(世界食糧計画)日本大使、知花(ちばな)くららさん。[衣裳協力]JOSEPH:トップ2万8080円、スカート3万240円、ブレスレット(スタイリスト私物)、くつ(スタイリスト私物)=2014年12月24日(大石一男さん撮影)。www.joseph-woman.jp【拡大】
純文学好きの読者家でもあり、最近、こうした経験を踏まえて、出会った人や読んだ本などを通じて感銘を受けた言葉をまとめたエッセー集『くららと言葉』(講談社)を書き下ろした。その中で活動を始めた当初、「あなたの活動は偽善で、売名行為です」「雑誌なんか出ていないで現地のNGO(非政府組織)で活動してこそ本物」と批判の的になり、自分自身も「学生時代から青年海外協力隊やNGO、NPO(民間非営利団体)などの活動に関心を持っていたのと比べて、サポーターとしての活動は中途半端ではないかと悩んだ」ことを打ち明けている。
そんなときに出会ったのがファッションジャーナリストの生駒芳子さん。生駒さんに「100やらなくてもよいのよ、10でも1でもいい。それって絶対0よりはるかにいいから」と言われたことで「目の前の霧が晴れた」と感じたそうだ。
2013年には、より責任のある国連WFPの日本大使に就任。国連WFPの活動で訪問した国は、ザンビア、フィリピン、スリランカ、ヨルダンなど6カ国と東日本大震災の被災地の宮城県。国連WFPの活動以外でも福島の子供たちを出身地の沖縄に招待して1週間一緒にキャンプなどで過ごすボランティア活動を続けている。紛争が続くヨルダンでは、難民生活を余儀なくされている子供たちやその母親らの生の声を聞いた。