今回和菓子職人デビューを果たした「彩雲堂」の山口周平さん(右端)。仲間のサポートと声援を受け、ごんち餅を作り上げると拍手がわき起こった=2015年2月25日、神奈川県横浜市西区の横浜高島屋(田中幸美撮影)【拡大】
そして今回、和菓子職人としてデビューを果たしたメンバーもいる。「彩雲(さいうん)堂」(松江市)の山口周平さん(39)。職人ではなくオーナーとしてチームに参加した。しかし、ワカタクの熱い活動に触発され、自分も作りたいと4カ月前に一念発起した。実演したのは、地元松江で、7月25日の菅原道真公の誕生日にちなんで発売する「ごんち餅」。皮むき小豆のあんの中に柔らかい餅の入った一見赤福風のお菓子だ。
「しろ平老舗」(滋賀県愛荘町)の岩佐昇さん(41)と「乃し梅本舗佐藤屋」(山形市)の佐藤慎太郎さん(35)が両脇でサポート。餅を餡に包んで記念すべき1個目を実演台の上に載せた瞬間には、客だけでなく、その様子を見守っていた若主人らからも拍手がわき起こった。山口さんは「仲間に感謝です。職人さんの思いを共有することは経営者としてもプラスになると思う」と感慨深そうに話した。
≪歴史とともに 前に進む新世代≫
和菓子老舗の若主人による「ワカタク」(若き匠たち)はちょうど1年前、畑さんが横浜高島屋の食料品の催しなどに出ていたメンバーを集めて行った飲み会で誕生した。名刺交換も終わりしばらくして、岩佐さんが「一人ずつなぜ家業を継ぐことになったか話していかないか」と口火を切ったという。