その生地も、江戸時代から250年以上続く伝統の布「伊勢木綿」。撚(よ)りの弱い糸を使用することで、洗っていくうちに糸が綿に戻ろうとしてどんどん生地が柔らかくなり、吸水性や速乾性が高まるという優れた布。「100年以上の前の豊田式織機を使っている」(橋本さん)という臼井織布(三重県津市)製だが、現在、伊勢木綿を製造できるのはこの業者だけという。
職人が手作業、優れた織物
そして2階の「染めおり」のスペースも、さまざまな色をベースに花柄や水玉、しま模様を配したポップでカラフルなテキスタイルの巻き物が壁一面に整然と並ぶ。こちらも生地は伊勢木綿で、肌触りや吸水性に優れているうえ、深みのある色合いが出せる「手捺染(てなっせん)」という手法を用いている。京都の職人が手作業で丁寧に織っている。
買っていくのは20~60代と幅広いが、自分用や子供、孫用に衣服やかばん、座布団などを作るために購入する人が多いという。