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【野口裕之の軍事情勢】中国の軍略「積極防御」は「積極暴挙」へのワナ (2/5ページ)

2015.3.9 06:00

全人代に出席する中国人民解放軍の代表たち。中国軍は進化を加速させているが、将兵の質は簡単には変えられず、「逃げ足」と「腐敗」がその伝統文化だ=2015年3月5日、中国・首都北京市西城区の人民大会堂(共同)

全人代に出席する中国人民解放軍の代表たち。中国軍は進化を加速させているが、将兵の質は簡単には変えられず、「逃げ足」と「腐敗」がその伝統文化だ=2015年3月5日、中国・首都北京市西城区の人民大会堂(共同)【拡大】

 もっとも、中国人分析者の多くが、だらしのない清国を倒し「偉大なる中華民族の復興」を成し遂げた立役者が、後の共産党だと喧伝する。「眠れる獅子」に魂を吹き込んだというストーリーに仕上げたいようだが、地球の平和に向け眠り続けていただきたかった。

 日清戦争の敗因を分析

 日清戦争の戦訓に関わる中国軍関係者の論文は、多くが気味が悪いほど軍事合理性に沿っていた。中国軍進化への兆しだとすれば、それはそれで脅威ではある。

 例えば、共産党の高級幹部養成機関発行の《学習時報》紙には《主導防御》なる聞き慣れぬ軍事ドクトリンが載った。清国の《受動的防御戦略》を批判する過程で提唱された軍略で、海外権益が膨らむ現在、軍事思想は《積極防御が主導防御に変化するのが必然》と断じる。これほど強烈ではないが、軍の最高学術機関・軍事科学院の副院長(陸軍中将)も《中国軍事科学》誌への寄稿で《攻勢的戦術と主導権奪取を重視した軍事ドクトリンの欠如》を敗因と論じている。また、海軍中将も軍事科学誌で《受動的作戦》を否定し《積極的な遠方への前方展開》を主張した。

「後発制人」戦略を装う

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