最初に演じるのが「春の祭典」。玉三郎さんがDAZZLEの踊りを初めて見たときに真っ先に思い浮かべた曲だという。もともと、ロシア出身の芸術プロデューサー、セルゲイ・ディアギレフが主宰し、パリを中心に活動したバレエ団「バレエ・リュス」のためにストラビンスキーが作曲したといわれる。各時代の各バレエ団が振り付けた歴史がある。長谷川さんは「ダンスを始めて20年。2年目から振り付けをしているが、その中で一番難しいと思える曲」と話す。音数が多く変調子で、それに「踊りを合わせて、同調させるまでに途方もない時間がかかった」と話した。その甲斐あってか、玉三郎さんは「ストリートダンスを基本にしながらもそこにはまらない面白さが出たと思う」と評価する。
次に披露するのが、グスタフ・マーラー作曲の「交響曲第四番第3楽章」。「春の祭典」の次は柔らかい音楽をと選曲された。長谷川さんは「平安なる死」というテーマで物語を考えたらとアドバイスを受けたという。「人生の喜びや悲しみがわき起こり、明るい部分とダークな部分を繰り返す人生のドラマを表現した」。後半、音楽が一層ダイナミックになるところからはメンバー9人に加え24人のアンサンブルが登場、33人のダンサーが一気に踊って死への大団円を迎える構成だ。