江戸切子の工房へ撮影に行ってきました。ガラスをダイヤモンドの刃で削るという単純な作業ですが、とても人間が作り上げたようには見えないほど正確で繊細です。目で見るよりもカメラのレンズを通してみると、その繊細さがよりよくわかり、職人の思いが伝わってきます。自宅の奥に眠っている江戸切子を出して撮影し、日本の伝統文化の素晴らしさを再確認してみるのはいかがでしょうか?
≪柄が引き立つ角度を選んで≫
江戸切子の柄には、菊花、ササの葉、亀甲、魚子など、見れば「なるほど」と思う柄の名が付けられています。その柄をより引き立てるような角度を選び、グラスや透明なものは逆光で撮る方がよいでしょう。これは小さなおちょこで「麻の葉」という柄です。引きで撮ると小さすぎて、柄がよく分かりませんので、ダイナミックにグラスに寄り、カットされた柄をよく見てもらいたいという思いで撮影しました。
【Data】
・カメラは全てCanon EOS-1D X
・絞り 2.8
・シャッタースピード 1/50
・ISO 800
・WB AWB