女川駅は震災前より約200メートル内陸に移設され、駅から女川湾までを貫く約400メートルのプロムナードとともに新しい町のシンボルとなる。今秋には、高台に復興住宅の建設が始まり、町が復興に向かって新たな歩みを始める。近いうちに人々の生活が戻ることが期待される。
駅舎の2階には、温泉施設「女川温泉ゆぽっぽ」を併設。こちらは「まちびらき」翌日の22日にオープンする。日本画家、千住博氏(57)と鉄道デザインで知られる水戸岡鋭治氏(67)をアートディレクターに迎え、浴室、脱衣所、待合室の3カ所の壁面には計6037枚のタイルを使った壁画が描かれる。待合室に描かれた「家族樹」は幅約10メートル、高さ2.7メートルの巨大タイルアートで1188枚のタイルを使用。樹木には女川町民らから公募した花のイラストがちりばめられる。
新生を余儀なくされた女川が復興する新しい姿が少しずつ見えてきた。(写真報道局 鈴木健児/SANKEI EXPRESS)