昨年のW杯では、下馬評を覆してアルジェリア代表を史上初の16強に導き、準々決勝は優勝したドイツと接戦を演じた。堅守速攻をベースにする姿勢はアルベルト・ザッケローニ元監督(61)に通じ、全4試合で戦術を柔軟に変える知将ぶりは、アギーレ前監督の方針とも重なる。「継続」を求める協会にとって、「奇術師」の異名を取る62歳は適任者だった。
何より、八百長疑惑で解任にまで至ったアギーレ前監督の失敗は繰り返せない。協会では内部で調査を行う一方、外部機関にも依頼して身辺調査を実施したことを強調した。「他の代表監督のオファーを断ってでも、高いモチベーションで日本代表の新しいプロジェクトをやりたいといってくれた」と霜田委員長。再出発に向けて、期待感を膨らませた。(小川寛太/SANKEI EXPRESS)