0-0で終わった試合後、早くも鬼軍曹ぶりをみせ、「もう少しやる気や力強さを見せてほしかった」と語った。
やる気も力強さも足りないということだ。FW出身らしく、「ゴールがなかったのは残念だった」とも話し、「FC東京のGKはよかった」と好セーブを連発した権田修一だけに及第点を与えた。
ロンドン五輪では守護神役を務めた権田も、フル代表ではこれまで出たり入ったりの第3GK候補だった。昨年のW杯でもベンチ入りしながら出番はなかった。新監督の高評価には「日本人なら当然だが、入れたらうれしいし、入れなければ悔しい」と話した。
新監督の代表選考には、これまでの常連組も戦々恐々だろう。ハリルホジッチが求めるのは、90分間、ハードワークを続けられる選手だ。
日本の2大エース、本田圭佑(けいすけ)には走力に、香川真司には守備力に難点がある。運動量と献身を求め続けたオシムのサッカーと同様で、チームにスターは求めない。