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「100年もたせる」 受け継がれる技術 姫路城大天守 27日から公開 (2/3ページ)

2015.3.19 09:30

「平成の修理」で輝きを取り戻した姫路城の天守=2015年2月、兵庫県姫路市(共同通信社ヘリから撮影)

「平成の修理」で輝きを取り戻した姫路城の天守=2015年2月、兵庫県姫路市(共同通信社ヘリから撮影)【拡大】

  • 姫路城大天守前で、「拡張現実(AR)」の技術によってタブレット端末に表示された武士の映像=2015年3月18日午前、兵庫県姫路市(共同)
  • しっくい塗りに使うこてを手に、笑顔を見せる左官職人の(左から)佐藤政太さん、中田正起さん、中村圭一さん=2015年2月、大阪市北区(共同)
  • 世界遺産・国宝の姫路城=兵庫県姫路市

 基礎から全てを解体した「昭和の大修理」とは違い、今回は部分修理だ。修繕が必要な部分を検討し、しっくいや下地の土壁を解体した。残すところは繊細な作業が求められた。元の姿に戻すため、全ての箇所でミリ単位の正確な寸法を取る必要も。「息が詰まった。解体するたびに国宝を壊したのではと、ためらった」と振り返る。

 意識したのは耐久性だ。しっくいは耐火性や耐水性を建物に与えるため、材料練りから配分を間違えることは許されない。厚さは「昭和」と同様に3センチとし、4回塗り重ねた。「50年、100年もたせるつもりで塗った」と作業に当たった中村圭一さん(44)。

 難関は大天守の1階部分に当たる一層の南側正面の壁。幅約27メートル、高さ約4メートルと広く、塗るのに時間がかかればむらが出てしまう。職人間で技術力の差もあった。若手をベテランの間に入れ、16人が息を合わせて一斉に塗った。

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