和紙の製造技術が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録が決まりました。
Q 富士山や富岡製糸場はユネスコの世界文化遺産に登録されましたが、無形文化遺産はどこが違うのですか
A 世界遺産は「不動産」、つまり土地や土地と一体になった建物などの有形物が対象です。自然そのものの価値が評価されると世界自然遺産、人との関わりが評価されると世界文化遺産となります。一方、無形文化遺産は形がないものが対象で、伝統芸能や技術、祭礼などが登録されます。日本は2008年の能楽、人形浄瑠璃文楽、歌舞伎が最初でした。その後、京都祇園祭の山鉾行事などが続き、去年は和食が登録されました。
Q 和紙には形がありますが
A 和紙そのものが登録されたわけではありません。正式名称に「日本の手漉和紙技術」とあるように、対象は伝統工芸技術です。