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【RE-DESIGN ニッポン】城陽の金銀糸 (1/4ページ)

2014.8.15 15:00

金銀などを蒸着して加工したフィルムを糸状に裁断する「スリット」作業=2014年6月17日(提供写真)

金銀などを蒸着して加工したフィルムを糸状に裁断する「スリット」作業=2014年6月17日(提供写真)【拡大】

  • 伝統的な西陣織を彩ってきた「撚金糸」(提供写真)
  • 金銀糸を生かしたアクセサリーデザイナー、西紗苗さんの作品(naeclose提供)
  • 英首都ロンドンで金銀糸を生かしたアクセサリー作りを実演する西紗苗さん。日本の伝統素材への関心は海外でも高い(naeclose提供)
  • 京都府城陽市

 京都府の南山城地域に位置する城陽。「青谷の梅酒」でも有名な梅の名産地でもあるこの地は、京都を代表する文化産業の「西陣織」を支える重要な素材、「金銀糸」を生み出してきた。今も全国の生産量の80%を南山城地域で、そして城陽で50%が生産されている。「RE-DESIGN ニッポン」の第4回は、金銀糸の発展と衰退、そして再び輝きをはなとうとしているこの素材を取り上げる。

 水が支えた西陣織の素材

 金銀糸は古くから高級衣服に用いられてきたが、城陽での生産は江戸時代に始まった。第2回で取り上げた「引箔」は、金箔や銀箔を漆で和紙に貼り付け、それを細く裁断したものであり、「平糸」とも呼ばれる金銀糸の一種である。この「箔」を芯となる絹糸などに巻きつけて撚りをかけ、強化した糸が「撚金糸」であり、現在城陽で作られている金銀糸の主力となっている。この金銀糸は、和装を中心に、織物や刺繍などに用いられてきた。

伝統と技術革新の融合

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