資生堂(東京・銀座)の育毛研究は今年で100年を迎える。その資生堂が1990年代に見い出した生体内成分「アデノシン」は、発毛因子の生産性を高め、ハリ・コシのあるしっかりとした強い髪を育てるメカニズムが解明されている。その「アデノシンMP」を配合した「資生堂アデノゲン スカルプケアシャンプー」と「コンディショナー」が新しく発売され、育毛剤「薬用アデノゲンEX」も新たな有効成分を配合してリニューアル発売された。
資生堂の育毛研究は、ヘアトニック「フローリン」を発売した1915年から始まった。戦後の1980年代からは「美白」「抗老化」「育毛」を3大研究テーマとし、82年には育毛剤「薬用不老林」を大ヒットさせた。さらに米マイアミ大学医学部の安達健二教授を招聘(しょうへい)して90年に、育毛に特化した「安達研究所」を設立。現在は研究開発担当を務める島谷庸一執行役員が加わって、薬剤スクリーニングの方法を効率のいい「コンピューター・シミュレーション方式」に大転換した。これによって見いだした成分が「アデノシン」だ。