(中略)ドイツのメルケル首相は数日前、欧州連合(EU)はクリミアのことを忘れないと述べた。だが実際のところ、米国の支持に従う欧州の政治家たちは、何を記憶できるのだろうか? 欧州の政治家たちは、ウクライナを自分たちの領土とみなし、セヴァストポリはすでにNATOの基地であると考えていたこと、そして突然、ウクライナの最も魅力的な部分であるクリミアがロシアの一部となった!ことを記憶し、残念に思うだけだ。ここでは、西側の政治家たちが、「侵略者」としてロシアを嫌っていることが基盤にある。
レペヒン評論員は、ロシア人について、欧州の政治家たちによるキエフのファシストに対する支持、「マイダン」のスナイパー、オデッサとドンバス、「ボーイング」を用いた挑発行為、現キエフ政権の卑劣さ、そして米国務省とEUがサポートしたことを忘れることは決してないと指摘している>(3月19日「ロシアの声」日本語版ウエブサイト)
キエフの政権がウクライナ民族至上主義を取り、それに対してクリミア住民が不安を感じたというのは事実であろう。しかし、それ故に国連憲章に違反する領土変更が認められてよいという理屈は成り立たない。