原題でもタイトルとなった「カフェ・ド・フロール」は、ヴァレ監督が大好きな曲であり、物語の着想を得たのもこの曲だった。「作品には『カフェ・ド・フロール』を挿入しました。曲はどこかの風景を描写しているかのようなイメージを与えてくれるほか、どこかもの悲しさが漂っていて、とても美しい旋律を持っています。僕はアントワーヌみたいに何度も聴いていたから、周りの皆は少し飽きてしまったかもしれませんね」。3月28日、東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開。(高橋天地(たかくに)、写真も/SANKEI EXPRESS)
■Jean-Marc Vallee 1963年3月9日、カナダ・モントリオール生まれ。主な監督作は、2005年「C.R.A.Z.Y.」(原題)、09年「ヴィクトリア女王 世紀の愛」(米アカデミー賞衣装部門賞を受賞)、14年「ダラス・バイヤーズクラブ」(米アカデミー賞主演男優賞など3冠受賞)。最新作に15年「Wild」(原題)など。