久美子社長は総会で、自身の社長続投を求めた会社提案の取締役選任議案について「企業価値や株主の利益を向上することができると確信している」と説明し、株主に支持を求めた。一方、勝久氏は「クーデターによって社長の座を奪われた」と述べ、自身が経営権を取り戻す株主提案議案に理解を求めた。
株主からは「娘と父親がけんかしているところで家具を買うか。会社は大切なことを忘れたのではないか」と会長と社長双方を批判する声が出た。
久美子社長の提案は、総会で大塚家関連を除いた一般株主の約8割の支持を得た。
総会は3時間15分で終了し、約200人が出席した。
大塚家具は経営権をめぐる混乱や消費税増税後の節約志向の高まりから、業績不振が続いている。
≪事業継承、難しさ浮き彫り 企業価値毀損も≫
創業家父娘が激しい委任状争奪戦を繰り広げた大塚家具の27日の株主総会は、長女である大塚久美子社長を取締役に選び、父親で創業者の勝久氏の「追放」でひとまず決着した。だが、顧客不在の不毛な争いで企業イメージは毀損(きそん)。今後、勝久氏が筆頭株主として株主提案などで対抗し、対決が泥沼化して顧客離れが加速する恐れもある。今回の騒動は同族企業の後継者へのバトンタッチが難しさを浮き彫りにした。