「僕のワークショップに参加を申し込んできてびっくり」と話す鴻上尚史(こうかみ・しょうじ)さん(左)と「ちゃんと演技の勉強をしたかったので」と笑う中村中(あたる)さん=2015年3月13日、東京都新宿区西新宿(野村成次撮影)【拡大】
東京都渋谷区が同性カップルに、結婚に相当する関係を認める証明書を発行する新たな条例案をまとめたことでは「家族制度が崩壊する」など反対意見も根強くあった。「論理を超えた部分が強かったりする。『女は黙ってついてこい』と同じで、理由を聞くと口ごもる」と鴻上。支援に積極的な中村は「『われわれを認めろ』と大きな声を出せばいいものでもない。揺さぶっても人の心はあかないし、出るくいは打たれるし」。
そうした環境の中、今回の作品はLGBTへの理解を促す材料ともなる。「恋愛という、手に取りやすいもので表現するところが鴻上さんの優しさ」と中村はしみじみ話す。鴻上は「恋愛は怖くてしんどいと身を引く草食系の人が増えたが、舞台を見て『恋をするエネルギーをもらった』などと感じてもらえれば」。ゆくゆくは海外公演の実現も視野においている。(文:藤沢志穂子/撮影:野村成次/SANKEI EXPRESS)
【ガイド】
4月3~20日 東京・本多劇場、5月3~5日 よみうり大手町ホール
問い合わせ サンライズプロモーション東京(電)0570・00・3337。大阪公演あり。