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法王の食卓 元料理人兼衛兵が紹介 バチカン市国 (2/4ページ)

2015.4.1 17:05

著書「ボナペティ~スイス・ガード」を手にする、バチカン市国の衛兵を務めていたころのダビッド・ガイザーさん=2014年11月10日、バチカン(AP)

著書「ボナペティ~スイス・ガード」を手にする、バチカン市国の衛兵を務めていたころのダビッド・ガイザーさん=2014年11月10日、バチカン(AP)【拡大】

  • ローマ法王庁内の厨房に立つダビッド・ガイザーさん=2014年11月10日、バチカン(AP)
  • 水曜恒例の一般謁見でスピーチする法王フランシスコ。その脇にはスイス人衛兵が立つ=2015年1月28日、バチカン(AP)
  • バチカン市国

 「ボナペティ・スイス・ガード」によると、法王フランシスコは、出身国であるアルゼンチンで1世紀前に誕生した牛乳と砂糖を使ったデザート「ドゥルセ・デ・レチェ」が大好物。スペイン語圏では広く親しまれている糖菓だが、2013年3月に法王フランシスコが就任してから初めて、法王の食卓の定番になったという。

 ポーランド出身のヨハネ・パウロ2世の好物は、生地にパン種を入れない「ピエロギ」と呼ばれるポーランド風のギョーザ。皮の中にザワークラウト(塩漬け発酵キャベツ)やジャガイモ、肉、チーズなどを入れ、好みに応じてフルーツも入れたりするのがピエロギの伝統的な作り方だ。

 ドイツ出身のベネディクト16世の好物は独バイエルン地方の料理。ザワークラウトやスパイスを利かせたソーセージを多用した料理が紹介されている。

 スイス人派遣の伝統

 フランス通信(AFP)によると、スイス人衛兵の指揮官、ダニエル・アンリグ氏はこの本に関連して「兵士が戦ったり戦争したりするには、しっかり食べていなければならない」とコメント。著者のガイザーさんは「歴代の法王の中には、料理好きで自ら厨房に立たれた法王もいたという。掲載したレシピの中から、読者がお気に入りの料理にトライしてみれば、より一層バチカン(法王庁)が身近に感じられるはず」と話している。

衛兵隊のモットー 「勇敢にして敬虔に」

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